「親なきあと」研修 渡部伸先生 @大阪

8月21日に大阪府行政書士会主催の研修に、網本行政書士とともに参加しました。

テーマは”障害者の「親なきあと」とは~行政書士ができること~” でした。

この研修は実は6月18日に行われる予定でしたが、同日発生した大阪での地震のため、延期となっていました。大変な状況の中、再度開催をしてくださった大阪府行政書士会の方々、そして渡部先生に感謝しております。

他府県から参加するのは自分たちぐらいだろう、などと思っていたのですが、私共以外にも他府県からいらしている方が何名かおられ、当然120名の定員は満員、別室での中継が行われるほどでした。この問題に対する関心が高まっていることを実感しました。

さて、肝心の研修ですが、とても中身の濃い充実した3時間でした。渡部先生の、豊富な知識・経験に裏打ちされた様々な知見をいただくことができました。渡部先生が、どのような質問にも非常に真摯に、丁寧に、お答えになるお姿がとても印象的でした。私が目指す専門家像を体現していらっしゃる方だと僭越ながら感じました。新たな目標をいただけた気がしました。大阪という遠い場所での開催でしたが、参加できて本当に良かったです。

渡部先生が伝えたいコアメッセージを私なりに選んでみると(ずれているかもしれませんが…)、

子供のためにお金をたくさん残すことより、そのお金が本人の将来のために使われる仕組みを準備することが大切

ということです。

仮に1億円を残しても、散財してしまえば、無くなってしまいます。そこ(1億円)を目指すのではなく、例えば信託を活用して毎月10万円入ってくる仕組みをつくる、様々な制度(障害年金、成年後見制度、日常生活自立支援事業、遺言、親自身の任意後見契約をしておく)を使い、子供さんが安定した生活が送れるよう環境を整えてあげる(仕組みづくり)が大切なのだと解釈しました。この、「仕組みづくり」という言葉が私にはとても腑に落ちました。

他に、先生が強調されていたことは、

親なきあとの心配が完全になくなるほどの社会資源は現在はない

しかし、社会との接点があれば、どこかで救ってもらえるくらいの福祉の体制はある。

それらの制度は変化し続けている。常に情報を得ることを忘れないこと。

ということです。

また、親なきあとの課題として以下の3つを挙げられていました。

①お金で困らないための準備をどうするか                                     ②生活の場をどこに確保するか                                          ③日常生活のフォロー~困ったときの支援はどうなるのか

非常にわかりやすく、頭の中を整理することができました。この3点に焦点を当てて、解決への支援をすればいいのだ、と再確認しました。

その他、個人的に共感できたお話は「障害」「障がい」という言葉の表記に関してでした。私共の相談室では開設以来「障害」の文字を使用していますが、先生も同様でした。「障害は個人にあるのではなく、社会にあるものだから」と私なりにお話を聞いて解釈しました。背中を押していただけた気がしました。(ただし渡部先生は、「害」の字に不快感をもたれる方がおられることはもちろん理解され、その感情を否定する意図はないとのことでした。私共も同様です。)

お話を聞けば聞くほど、先生と自分との差を実感しました。またその一方で自分たちが取り組む「親なきあと問題」に一層力を入れていこうと決意を新たにすることができました。

まだまだ書きたいことはたくさんある、とても素晴らしい機会でした。また適時、今回得た知見をこのHPにアップしていきます。相談会でも惜しみなくお伝えしていきます。ぜひ相談にお越しください。そして最後に、この記事は渡部先生のお話を私が解釈したものです。文責は私山根にあることをお断りしておきます。最後までお読みいただきありがとうございました。

山根 哲郎

 

 

 

 

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